Ega-rim用ホログラムの露光光学系の構成

この図は、Ega-rim用ホログラムの露光光学系の構成を概略的に示したものです。Ega-rimに取り付けられたホログラムに要求される効果 は、ガラスの内部に3〜10度で入射した光を回折して、ガラスの表面から出射することです。ガラスの光学屈折率は、n = 1.52 であり空気の屈折率よりも高いため、通常の光学素子及び設定を用いては、これらの干渉パターンを生成することは不可能です。

そこで、この主要部のGlass blockに示すように、マッチングオイルを用いたガラスの臨界角以上の参照光入射による露光方法により、本来不可能であった干渉縞の露光 形成に成功しました。次の写真は実際の光学部品と内部のレーザー光の伝搬の様子を観察したものです。マッチングオイルがない場合(Without Immersion Oil)とマッチングオイルを充填した場合(Filled Immersion Oil)です。マッチングオイルがない場合、エッジからの光はガラスの接面で反射し、干渉縞を作り出すことはできません。一方、 マッチングオイルを使って反射を制御すると、2本の光束が交差するのが分かります。

Without Immersion Oil

Filled Immersion Oil