ホログラム技術を窓ガラスに応用した「Holo-Window」というコンセプトの、全く新しい太陽光発電方式を考案しました。
この技術が確立すれば、BIPV 市場に新たな高付加価値の創出を期待することができます。例えば、ホログラム自体は透明なフィルムであるため、これまで景観を損ねるとして敬遠されていた建物側面やビルの窓、高速道路の防音壁、本格的な普及が見込まれる電気自動車の窓やボディーへの応用や、電力の確保が難しい場所も数多くあるトンネル内で車のヘッドライト光を集光しての各種センサー用電源の確保など、その応用は多岐にわたります。 また、従来の太陽光発電ユニットのように、その効率を争うものではなく、 今まで我々が見過ごしていた、あるいはむしろ廃棄していたとも言える、光り輝くビルから反射されて捨てられていた太陽の光を積極的に採光し、これを従来の太陽光分野に付加しようとするものです。
• 景観を損なわない
• シンプルな構造
• 発電コストの低減
• メンテナンス性
• 発電性能バージョンアップが容易
窓やビルの外観や景観を損なわず、シンプルな構造でありながら集光型発電システムのように 発電量の向上による発電コストの低減が期待でき、メンテナンス性にも優れ、それでいて発電素子の性能向上に合わせて発電性能のバージョンアップも容易に可能です。
これが、ホログラム技術を応用したHolo-Windowのコ ンセプトです。
窓に貼りつけられたホログラムにより、窓に射し込んでいた不要な太陽光を集光し、微小な面積の太陽電池セルで発電を行おうという画期的なアイデアです。
主要項目 | 特徴 |
素子性能 変換効率 |
セルは自由に選定可能高性能セルなら高変換効率 |
単位面積 発電量 |
集光型のためセル性能を十分引き出して発電量の増大 が可能 |
パネル コスト |
小型の太陽発電セル+窓枠1枚分のホロフィルムで、超低コスト化を実現 |
トータル 設置コスト |
システムが小型軽量で設置が容易室内への設置なのでメンテナンスコストの低減化に寄与 |
形状、色 付加価値 |
外の景色を遮らず、 設置自体を感じさせない遮光・断熱効果はもとより、立体映像なども付加可能 |
例えば、丸ビル一棟 に、Holo-Window を応用して 発電した場合、概算約 2.8MWの発電が可能となります。 (壁面積 46,440m2、1m2 あたり 60W の発電量で換算) 。1m2 あたり30Wの発電量でもメガソーラーとなります。 窓枠部分には小型の蓄電電池セルと電力制御回路が組み込まれます。 通常時には、これを LED照明や空調の補助電源など、局所的な電力の利用へと供されますが、災害時にはビル一棟が非常用電源基地となり、電力供給も可能です。
採光型太陽光発電 Holo-Windowのデモ用ビル/ミニチュアの写真です。窓ガラスに貼付けたホログラムで光をガラス内部に採り込み、ビル地下に配置したガラス端面から、緑色光が出ているのが判ります。
Holo-Window は、窓にホログラムを張り付けるだけのシンプルな構成で、 従来は捨てられていた太陽光エネルギーを発電に回すことが可能な、太陽光発電に高付加価値を与えるものと期待されます。
• 太陽エネルギーの利便性向上
(追尾システム不要、窓で発電、オフグリッド)
• 低コスト化
(大量生産・大量複製で安価、設置・メンテナンスコスト削減)
• 生産性向上
(小さな太陽光セルと小型の発電ユニットでよい)
• エネルギーコスト軽減
(システム+設置工事費、セル製作電力も削減)
• 変換効率向上
(太陽電池に高強度光を垂直入射、室内環境温度で適正冷却)
• デザイン面のイノベーション
(建材として規格化、広告収入も付加し導入後押し)