発電効果の実証実験を行うために、基本アイデア実証用ミニチュアモデルを制作しました。
りかちゃんハウスに、窓として試作露光したホログラムを組み込み、アクリル板で作った天井に単結晶シリコン型の太陽電池セルを下に向くように張り付けています。この配置において、太陽光は直接この発電セルに入射しないように配置しています。
このミニチュアモデルを、実際の太陽光の下に置き、ホログラムを通じて採光された太陽光による発電の効果を実験により確かめました。
グラフで青線は「プレ・Holo-Window」により生成された電流値で、赤線は同じ受光面積の太陽光セルを用いた場合の発電電流値を示しています。 原理的な実験ではありますが、ホログラムによる集光の効果により、同じ太陽電池セルの 受光面積あたりで得られる発電量が、午後 2 時あたりには、約 6 倍も向上していることが解ります。
データを検証するために、5 日間にわたり追加実験を行ったところ、やはり「プレ・ Holo-Window」により生成された電流値は、同じ受光面積の太陽光セルを用いた場合に比べ、約 6 倍ほど大きいことがわかりました。 この結果から、「プレ・Holo-Window」による優位性が示されました。